干潟体験考



有明海の干潟は、ガタリンピックというイベントを通じて、ずいぶん有名になったと思う。

筑後川から流れついた細かな土砂が、島原湾奥の沿岸部に堆積してできた泥干潟である。

干満の差が激しく、干潮時にはムツゴロウ、シオマネキなどが、はるか先まではい回る。

ガタリンピックは地域振興を目的として、1985年5月3日に第一回が開催され、2010年までに

26回開催。(2011年は天候不良のため中止された。)外国人留学生を含む大勢の参加者が

泥水にはいつくばり、自転車に乗ったまま、あるいはロープで飛び降りて、頭からつっこむ。

これとは別に、修学旅行の小中高校生を対象とした干潟体験が、佐賀県鹿島市の道の駅鹿島に

ある干潟体験場で、春から秋にかけて行われている。

水着の上にTシャツ一枚着ただけの生徒たちは、まずガタスキーを覚えて泥の感触を味わい、

クラス対抗の綱引きで足をとられ、最後にガタフライ競争で泥人形のような姿に変わり果てる。

かつてココアソフトでは、2003年と2005年にこの模様をおさめたDVDを販売。2011年正月に限定

販売されたミルクココア全部入りHDに収録されたほか、同年12月末に閉鎖された会員限定ページ

では、この動画をダウンロードできた。現在でもモデルを使った動画が数多く販売されている。

route 207 revisitedでは、モデルを使った泥んこ動画を2005年から販売。2011年現在14作ある。

himajin氏の記録によれば、2003年にはじめてガタリンピックを見に行ったのがきっかけで、主に

小城市芦刈町の海遊ふれあいパークにある干潟体験場で撮影を続けている。

まったく初体験のモデルが、軽くシャツと短パンのみの姿でおそるおそる泥に足をつけ、やがて

腰までつかり、腕から肩を汚す。そして、とうとう思い切って顔面を泥にひたす。あとは泥人形

の姿で自在に動きまわり、延々と時間だけがすぎていく・・・。

1997年にHPS ARTで販売されたMessy art Japan vol.5で、干潟を扱ってくれてうれしかった。

あれを見たら、ジーパンをはいて泥に浸かろうという人はいないと思う(笑)

あと、修学旅行生の干潟体験は、1992年に鹿島市側の干潟を訪れた、東京都立蔵前工業高等学校の

生徒たちが最初だと思われる。たまたま夜、NHKテレビのニュースで見たのだが、三つ編みをした

丸顔の女子生徒が全身灰色の泥にコーティングされ、うなだれていた姿を今でも覚えている。


(参照サイト) ガタリンピック公式サイト http://gatalympic.p1.bindsite.jp/index.html
道の駅鹿島 http://mitinoekikashima.main.jp/
海遊ふれあいパーク http://www.city.ogi.lg.jp/main/5574.html
干潟体験(youtube) http://www.youtube.com/watch?v=DmE08S_pDI0


(2011年12月30日掲載)

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