イヴ・クライン



「人体測定」シリーズで行われたボディペインティングは衝撃的であった。

裸体に塗料を塗り紙に押しつける、または紙に裸体を横たえ上から塗料を振りかける、こうして女拓が出来上がる。

1928年生まれのこの芸術家は日本に柔道の武者修行にきたことがあり、その時見た原爆の影がモチーフの一つになっているという。

他に塀から飛び下りた瞬間を撮った「空虚への跳躍」、キャンバスをあぶって作った「火の絵画」といった作品を残している。

「人体測定」の製作過程がDVD「世界残酷物語」に収められているが、その意図的な編集に憤り、死期を早めてしまった。

海外では人気の衰えない芸術家であり、アマゾンで検索すると、毎年のように画集が出版されていることがわかる。

(ブログ「我夢雑報」2009年1月24日掲載「イヴ・クライン」)

(追記)
(参照サイト)Yves Klein archives.


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