大駱駝艦



東京、吉祥寺を拠点に活動している舞踏家集団。
土方巽氏に師事した麿赤児氏が1972年から活動を始めた。
ほぼ全裸で白塗り、金粉で塗り込めた男女が、8拍子で踊り続ける。
壺中天と名付けられた吉祥寺の常設舞台で公演。
名古屋市大須でのパフォーマンスなどよく知られている。

夏の合宿の様子を収めたDVD「裸の夏」(テレコムスタッフ・トランスフォーマー2008年)を見てみた。
指導役の男性たちの鍛えられた肉体の美しさ。
白馬村でのインタビューで見せる、麿氏の何気ない準備運動が、すでに舞踏のように見えてくる。
本編に含まれるメイキング部分から、白塗りは練白粉を水で溶いて、金粉は粉を油で溶いたものだとわかる。

「神なき国の騎士」(世田谷パブリックシアター2014年3月公演)に、劇団員数名がモブとして参加したことがある。
この野村萬斎氏演出・主演の、ドン・キホーテをモチーフにした舞台で、どのようなパフォーマンスがされたのか見ておけばよかった。

大駱駝艦ホームページ
http://www.dairakudakan.com/


その後、2015年10月開催された三茶de大道芸に、「ゴールデンズ」のユニット名で参加しているのを見かけた。
金粉で塗り込めた男女が踊り続ける姿は、YouTubeの動画でもおなじみの光景だった。
立ち見の混雑のなかで、「うちの子がやりたいとか言い出したら困るわ。」と言っている母親がいたりした。
金粉で皮膚呼吸ができなくなるという都市伝説を語る観客もいたが、画像にあるとおり、汗腺をふさぐことはないのだと再発見した。



(画像はハラ・トム撮影)

(2015年2月20日掲載)
(2015年10月17日追記)

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