特殊メイクの世界



今や映画やテレビの撮影現場では欠かせない特殊メイク。

世間にその技法が知られるようになったのは、「狼男アメリカン」(1981年)がアカデミー賞のメイクアップ部門賞を獲得した頃だろう。

書店でふと手にした「特殊メイクの世界」(竹書房1984年発行)という本に目を奪われたのは、ライフマスクという顔の型を取る過程。

モデルの女性にドロドロした印象材を塗りたくった写真は、思春期の自分をすっかり興奮させた。

最近のテレビ番組ではこれを省略して紹介することが多くて残念。特殊メイクを扱ったマンガで、薮口黒子「ギミック」(集英社)では、

型取りの場面も描いているのがいい。

特殊メイクは、とくにSFやホラー映画の分野で行われ、洋画ではディック・スミス Dick Smithやリック・ベイカー Rick Baker、

邦画では江川悦子氏や原口智生氏の名前がよく知られているところ。

WAMの分野に引きつけて語るのなら、「魔法戦隊マジレンジャー」(2005年〜2006年)第5話で登場したコカトリスは、とくに固めファンに

衝撃を与えたと言える。

最近は専門学校でもアーティストの工房でも、希望者が学べる機会が増えてきた。

そのうちの一つ、アトリエ・シュウ(立川市)では、人体の一部を型取りしてオブジェまで製作しているという。


(ブログ「我夢雑報」2009年7月25日〜8月1日掲載)


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